2009年 02月 22日 ( 2 )

c0119546_1211478.jpgフース・ヒディングが再びマジックを起こそうとしている。
「バークレイズ・イングリッシュ・プレミアリーグ第24週」(この言い回し、マジ好きなので、もう一回・・)、昨晩行われた、Barclays English Premier League Week24で、3位アストンビラと4位チェルシーが激突し、チェルシーがニコラ・アネルカのゴールで1-0と快勝。この結果、チェルシーがビラを抜いて3位に浮上した。

ルイス・フェリペ・スコラーリが解任され、後任には現ロシア代表監督のフース・ヒディングが就任。「富豪アブラモビッチのポケットマネーか」とか「盟友の危機を救うために」などと報道される中、昨晩行われた初采配となるプレミアデビュー戦で見事結果をだした。浮上したのは順位だけではなく、3日後に行われるチャンピオンズリーグ対ユベントス戦に向けて、ブルーズが復調の兆しをつかんだといえる。

前任者スコラーリは、チェルシーに新たな風を吹き込んだ。
ドログバに象徴される、高い身体能力と技術を高次元で兼ね備えた選手たちの個人技と“キック・アンド・ラッシュ”に依存していたチームに、デコとボシングワという2人のポルトガル人に象徴される、華麗なテクニックと“パス・アンド・ムーブ”で相手を翻弄するポルトガルの風を吹き込んだのである。開幕当初、スカパーの解説者(主に原さん)は、この新生“スコラーリ・チェルシー”の可能性を盛んに面白がっていたが、その真骨頂はサッカーの質だけでなく、「マン・マネージメントの手腕」にもあるとされていた。

しかし、「こんなに早くフィットするとは思えなかった」と称賛されたデコもベンチに座る機会が多くなり、“スコラーリ・チェルシー”は破綻していった。結果的にスコラーリ最後の試合となった前節の対ハル・シティ戦の内容は、「マン・マネージメント」の能力が正常に発揮されているチームとは到底思えなかった。

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「I’m stiil hungry!」
’02年W杯、対イタリア代表戦前日の記者会見で、「目標は達成した。しかし、私はまだまだ腹が減っている」と言い放ち、見事韓国代表をベスト4にまで押しあげたヒディングは、その後も’06年W杯でオーストラリアをベスト16に、’08年ユーロでロシア代表をベスト4に導いた名将である。
「チェルシーへの協力は今季限り」と表明しているヒディングが、優勝争いの後塵を拝すチームに、ここから2冠をもたらすしたら、もし「ヒディング・マジック」が再び起こるとしたら、注目せずにはいられない。

最近、勉強も兼ねてプレミアリーグを英語音声で楽しんでいる。実況も解説も、何を言ってるのかさっぱりわからない。
だが、メリットが3つある。1つは、選手の名前がネイティブな発音で耳に心地よいこと。2つ目は、何を言っているかわからないので(笑)、無駄な情報のインプットがなく、逆にサッカーの本質に迫れる点だ。そして3つ目が、本場イギリスの実況のEnglishは、聞き取れさえすれば(笑)、熱い、のである。
まぁ、英語のリスニングに集中しようとすると疲れるし、最近では、単語を拾いながらサッカーを現地放送の“雰囲気”で堪能している感じだ。

前半19分、フランク・ランパードが一瞬の判断とテクニックでディフェンス2人を置き去りにすると、ラストパス。抜け出したニコラ・アネルカが、柔らかいチップキックでそのボールをゴールに流し込む。トップスコアラーの今季21得点目のゴールが、新生“ヒディング・チェルシー”の初陣と、敵地ビラ・パークでの10年ぶりの勝利の決勝点となった。

実況が叫ぶ。
その熱い言葉が、日本人の私の鼓膜にも突き刺さる。さすがにリスニングに誤りはないだろう。その言葉は、鼓膜を震わせ、確かな説得力と静かな予感をともなって、響いたのだ。



This is Hiddink’s REVOLUTION!!!



決戦は3日後である。
UEFAチャンピオンズリーグ決勝ラウンド1回戦1st leg対ユベントス戦は、日本時間2009年2月26日4時半キックオフ。
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by marc_keio | 2009-02-22 23:30 | football
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トールマン・カポーティの『ティファニーで朝食を』の主人公ホリーの名刺には、

「トラヴェリング<旅行中>」

という文字が刷り込まれていることになっている。



パディントン駅からタクシーで、パークレインへ。
なんとか行先を告げ、機嫌の悪い運転手に気を使いながらタクシーに揺られる。それが、運ちゃんの機嫌のバロメーターなのか、このタクシー、揺れに揺れる。以前、オダギリジョーの『ゆれる』という映画を見たが、あれはよかった。なんて思ってる矢先、スーツケースが車内で転がって転倒。というのも、パディントンで客待ちをしているタクシーはどれも後部座席が広く、荷物と一緒に乗り込むのだが、その後部座席のスペースをスーツケースやら弟の松葉杖やらが移動するほど、荒い運転だった。

ホテルは、「Marriott London Park Lane」に宿泊。
下ろしたてのユーロで運賃を払い、いま思えば何もわかっていなかったと恥ずかしくなるが、相場も硬貨の種類も“効果”も知らずに、幾分かのチップを渡した。すると、それまで仏頂面(運転中の顔は見えなかったので予想だが)で運転していた運ちゃんが、満面の笑顔でそれを受け取ったかと思うと、わざわざ運転席から後部座席にまわってドアを開け、骨折中の弟を気遣い、重い重いスーツケースをホテルに運び込み、「Thank you very much, sir!」と紳士然と手を振って帰っていった。

空模様を見ればわかる。イギリスという国は、こちら側から仕掛けなければ何も跳ね返ってこないような気がした。プロフェッショナルでナイスガイなホテルマンの対応に、逆に小さくなりながらチェックインを済ませ、いざ部屋へ。ドッと疲れがでたが、いざ街へ。イギリス滞在4日間の拠点となる“Park Lane”へ。
時刻はもう19時だ。
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by marc_keio | 2009-02-22 05:09