2009年 02月 21日 ( 2 )

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成田空港を出発して8時間、ついにLondonのHeathrow空港に到着。
気分上々。テンションが上がる。

機内で見た名作『男はつらいよ』から一転、松葉杖の弟のためにANAが用意してくれた車イスを押してくださるのは、金髪の“THEイギリス人”って感じのロンドンっ子である。飛び交う言葉も寅さんがまくしたてる東京は柴又の日本語から、誇り高きブリティッシュ・イングリッシュに。
車イスの準備が整うまで、アラブ系整備士の兄ちゃんと記念すべき初英会話を敢行。

「へい!ユーの弟はフットボールで怪我しちまったのかい?!俺も若いころはセミプロでやってたんだぜ。現役時代の最後はメジャーリーグでプレーして、ベッケンバウアーとも対戦したことがあるんだ。早く怪我治すんだぜ。ほら、車イスのご到着だ」

リスニングが確かであれば、こんなことを言っていた(はず)。こちらも「My name is Marc.」と自己紹介。「ワオ!」「レアリー!」と連呼して会話が盛り上がる。善戦である。
初走行は上々?戦えるかもしれない。
しかし、車イスを押してくれる金髪の兄ちゃんとも積極果敢に英会話を試みるが、3日前に降ったロンドンの大雪についての会話は5分と持たず、沈黙のままヒースロー空港内を移動することになる。

ヒースロー空港から「Heathrow Express」に乗ってPaddington駅へ。切符を買うのも一苦労である。ロンドンっ子に手伝ってもらいながら、どうにかこうにかカードで現金を下ろし、一路、パディントンへ。

c0119546_1039415.jpg16時半、無事にパディントン駅に到着。タクシースタンドを聞くが聞き取りに失敗、自力で探す。
ここで、徐々に自覚する。言葉は通じるのだ。
言葉は通じる。気持も通じる。だが、俺の耳に英語が通じない。

冷え込むパディントン駅。
まだ16時というのに、ロンドンの町は暗い。
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by marc_keio | 2009-02-21 16:57
c0119546_936974.jpg今や“バックパッカーのバイブル”と呼ばれる沢木耕太郎の『深夜特急』。その舞台裏を描いたエッセイ集。
お恥ずかしいことに、僕はいまだに『深夜特急』を読んだことがなく、旅の間中、日本に帰ったら読もう読もうと思いながら、その舞台裏ばかり読んでいた。

 夢見た旅と余儀ない旅。
 これは旅の待っている二つの性格を
 鮮やかに表象する言葉であるように思われるのだ。


26歳のとき、1年間ひたすら旅をした沢木耕太郎。社会に出れば、そのような旅をするには、何かを捨てないとできないことになる。

 なにかを得るためには、何かを捨てないといけない。
 俺が捨てたものってのは、お金であり、地位であり、キャリアであり・・・


そう語って、中田英寿は世界中を旅してまわっている。
もはや自由な時間を得るためには、お金もしくは才能がないと手にすることはできず、あるいは、何かを捨てる以外にない。
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by marc_keio | 2009-02-21 13:34 | book