ビデオミーティングの重要性

「内容のあるベトナム合宿ができたといえる。」

先輩でもあるサッカージャーナリストの後藤健生氏は、先のアジアカップの位置づけをそう表現して収穫を評価した。

アジアカップはグループリーグから3位決定戦まで実に6試合が行われたが、オシムはその合間にクールダウンや戦術確認を入れるどころか、まさに「ベトナム合宿」というにふさわしい厳しいトレーニングを選手達に課した。
それは試合開催日以外にとどまらず、試合45分前から開始される直前のウォーミングアップ時にもいつもと変わらぬトレーニングを行った。




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そして、全6試合の対戦相手を徹底的に研究して映像にまとめ、試合が終わればその試合を映像で振り返ったという。まさに1試合1試合が大切な教材、テキストであるかのように料理していった。

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そのオシムが2006年のナショナルトレセンU-16の際に若い選手達のもとを訪れ、興味深いレクチャーを行っている。
その中に、以下のような発言があった。


「試合が誰のせいで負けたのか、その部分に関しては徹底的に追求し、個人としてチームとして強く反省する必要がある。負けた要因に関わったプレーを強く批判して、反省を活かさなければ、試合をする意味も、進歩もないからだ。」

90分の中には、チャンスもあればピンチもある。シュートがあり、被シュートがある。そのすべてのチャンスとピンチの中には、さまざまなプレーが関与しビデオーテープを巻き戻せば、すべてのプレーには原因と結果が存在している。

このサッカーにおける“因果応報”を解き明かす必要があり、その課題と成果を映像で選手達に叩き込むことが重要である。2002年のトゥルシエも、同じことをしていた。


オシムは若い選手達に、最後にこういい残している。
「サッカーは、努力に比例する。これは絶対です。ですから、サッカーをやるためには、サッカー以外の何かを犠牲にしなければならない。何かを我慢して、すべてをサッカーに捧げなくては良い選手にはなれない。そして、一番大切なのは、サッカーを好きだという気持ちを持って努力することです。」

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by marc_keio | 2007-09-24 23:59 | book