オレなりの事情。

久々にオフの日に部員と遊んだ。
鎌倉の由比ガ浜へ。

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警察も出動させてしまったほどの盛りあがりを見せた波打ち際のドンチャン騒ぎが落ちついたころ、懲りずに無邪気に浜辺で穴を掘りつづけているみんなを見つめていた視点を遠くに泳がせ、水平線をぼんやり眺めながらしばらくひとりでいろいろと考えていた。

今週は、非常にむずかしい1週間になるだろう。
相談する相手もいないし、自分のなかのものをさらけだすこともできない。すべてを一人で考え、決め、行動していかなければならない。
いままでもそうしてきたが、もういちど自分のなかの基準や信念みたいなものを整理する必要があると感じ、今日、もう整理はつけた。

コミュニケーションを一定の地点で遮断し、選手と距離をとり、冷静にすべての物事と状況を見つめる必要がある。目前のことや現在だけではなく、来年、2年後、3年後の慶應というチームまでをも見つめ、そのために見極めなければならない対象が沢山ある。

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アイリーグ東洋戦は、0-3の敗戦だった。ゴールを決めた個人へは賞賛を送りたい。だが、チームとしては無得点に終わったと思っている。

アップ中、ハーフタイムで選手が帰ってきたとき、交代の瞬間、そして試合後。
その瞬間、瞬間の選手の無防備な表情は、本当に多くのメッセージを発している。

何百万画素のレンズよりも鮮明にその表情をとらえようと気を配っているが、東洋戦が終わった後の数人の選手が談笑にふける表情を見せられて、愕然とした。

それが試合が終わった後の自然な表情であったことが、多くのことを物語っていたし、いままでオレが賭けてきたアイリーグというものの本質と生々しい現実を映し出してもいた。
選手に罪はない。そういう状況を知らぬ間に作り出していたオレに、責任がある。

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ある選手が話していたことがある。
「『視野』ってほんとに怖いと思う。自分の置かれた環境で、その枠の中で生活してると、その『視野』にどうしても慣れてしまう。その場所でちやほやされて、知らないまま生きていくことって怖いよね」

オレの弟も同じような話をしていたことがある。
「トリプレッタ(高校時代の所属チーム)での3年間があったから、今の自分がある。普通であればそこで消えていくサッカー人生だったと思うけど、そこで周りの環境に慣れないで頑張れたから、今がある」





常識の盲点をつき、付和雷同を忌み嫌い、「ろくでなし」であり、「アウトロー」でありつづけ、常にマジョリティに対して距離を置き、マイノリティの側から常識の転覆を狙いながら生きていきたい。

そんな生き方が許される立場ではないことは重々承知しているが、自分自身、もういちど自分の生き方を思いだし、周囲に迎合していたことを反省させられた。





「おーい、ヤマもこっちこいよ!」



穴を掘る愛すべき仲間たちがオレを呼ぶ。
軽く手を振り、笑顔で誘いを拒むと、黄金の利き足にクラゲを乗せたチクダが、ニヤニヤ笑いながら近づいてきた。
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by marc_keio | 2007-08-20 00:18 | football