晴耕雨読

のはずが、しっかり大雨の中、耕しに行ってきちゃいました!
「横浜FマリノスvsFC東京」の2nd leg@味スタ。
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スリッピーなグランドなのに、22人のなかで山瀬だけは晴れの日と同じようにボールを扱っていて、普通だと思ってたけど、途中からコイツ化け物だな・・・と怖くなってきたくらいのボールコントロールに「巧」でした。
それから大島さんの浮き球のコントロールもハンパなかった。。。

4-2。(山瀬、大島、大島、マルケス/石川、金沢)

でも、やっぱり松田直樹。
ほんとうに今日も熱かった・・・。
冗談じゃなく、感動した。



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大島の3点目が決まったのを見届けると、最終ラインに残っていた松田直樹はゆっくりとベンチのほうへ走っていった。


早野の指示を仰ぐのか、まさか抱き合うのか・・・


そのどちらでもなく、松田は交代を要求していた。
早野からスタッフに交代が告げられ、天野が呼ばれる。

松田は相手キックオフ前に、この日ボランチの底に入っていた那須に何やら耳打ちすると、自らボランチの位置にポジションを移して、その数分後に交代。
ゆっくりと肩を揺らしつつサイドラインまで歩いていきながら、ピッチ内に残る選手、ハユマ、ヤマセ、ユーゾー・・・、みんなに胸を叩きながら勝利を託して、交代エリア数m付近に接近すると、ひたすらアマノに魂を注入して、最後に頭をコツンと撫でてサイドラインをまたいだ。

交代理由は、テレビ中継も録画してなかったし、たしかなことはわからないが、おそらく古傷の膝だろうか・・・。
大事に至らないことを祈る。

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そして、松田が退く。
そして、4点目が決まった瞬間だった。
美しいマルケスのゴールを見ていたオレの視線を奪うように、誰よりも派手なパフォーマンスと情熱に視線が釘付けになった。

松田だった。

シャワーも浴びずにびしょ濡れのインナー姿のままでベンチに坐っていた松田は、誰よりも早くベンチを飛び出すと、雨の中で踊るように、狂ったように雄たけびをあげていた。

両手を高く突き上げてサポーターにアピールすると、その突き上げていた右手を降ろし、その右の拳で3度ほど胸を叩いた。
何かをかみしめるように、もう離さないと握り締めるように、下を向いて、目を閉じて、やがてゆっくりとベンチに坐りなおした。

その松田の戦闘態勢を見たとき、いろんな熱いものが身体中を駆け抜けた。

「単年契約」に象徴されるように、本当に今の松田は目の前の試合だけに集中してる姿勢が伝わってくる。アジアカップから中澤が帰ってくればポジションもどうなるかわからない。栗原と中澤と那須と河合がいれば、来シーズンはクラブとしてもCB要員は十分足りるだろう。

だからこそ、過去の栄光も怪我も忘れて、いま、とにかく「いま」を闘ってる松田直樹はただただ美しい。
自ら交代を願い出るほど、抱えてるものも背負ってる代償も、小さくはないんだろう。

それでも、誰よりも横浜を愛する男の闘争心は燃えている。
DFなのに、DFだからこそだろうか、「守りに入ること」を最も忌み嫌う男は、強気に、攻撃的に、ゴールより大きな何かを必死に守りながら、光を探すように目の前の敵に全力を傾けているように思えてならなかった。

オレは正直自分のことを熱い人間だと自負していた。
でも、まだまだ。
もっと熱い男がいる。
この夏は、もっと熱さ剥き出しに駆け抜けるつもりだ。

松田直樹。
日本人で応援できる選手は、彼で最後な気がする。
もう、ひとつの時代の黄昏を絶対に見逃しはしない。

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by marc_keio | 2007-07-15 03:29