李とヤマと、時々、友。

「コーヤッテ飲ムトキハ、サッカーノ話ハシナインダヨ俺ハ」

この言葉とともに乾杯ではじまった李さんと友さんとの飲み会。
アイリーグ前夜、トップの練習後、いきなり、

「早ク着替エロ」

と言われ、ついていくと恵比寿の焼き鳥屋に。

「明日アイリーグなんであんま飲めないっすよー」

そう言って遠慮する俺に、

「選手ノミンナガ今夜ハ飲メナインダカラ、オマエガミンナノ分モ飲ンデアゲナキャ」

とメチャクチャなこと言ってひたすらホッピーを勧めてくる。
「サッカーの話はしない」と宣言されたテーブルでは、友さんの片想い、李さんの大恋愛の末の結婚、日韓の文化論、パクが在日かどうかの議論(笑)・・・4時間におよぶ会話は尽きることがなく、けっきょく最後の2時間はサッカーの話に・・・。

前日にジュニアの早稲田戦のビデオを見ていてほとんど寝てなかったオレは、その日10時からA2のミーティング、そのままトップの練習に出て朝ごはんから何かを食べることを忘れていて、気づいたら空腹と寝不足と疲労と日焼けでぼんやりしてた。

そこにホッピー、生中、焼酎まで入ったところで、世界がぐるんぐるん回ってきて、お化粧室に行くときも、他の客の椅子に何度かつまづいて睨み合いになるほど足元がフラつく始末。


皿に盛られた焼き鳥の串に通された肉のひとつひとつを指差しながら、

「誰ニデモ理想ノサッカーハアル。デモ、与エラレタ材料デ料理シナクチャナラナイ。ドーセナラ美味シイ材料ガソロッタ高級ナ店デ食ベタイト思ウヨナ?」

という李さんに、友さんは、

「僕はこう思いますよ。『どこで食べるか』じゃなくて、『誰と食べるか』だと思います」

「それはサッカーにたとえると、どーゆーことになるんすかね?」と俺が余計な相槌を打つばっかしに、

「ワカンナイ。飲メ」

「もーう無理っす」

「ンー?ドコデ食ベルカジャナクテ、誰ト食ベルカデショー?オレト飲ンデモ美味シクナイッテコトー?」



「・・・うぃっす」


こんな調子で盃を重ねて、合宿所やマユコやキバヤシに酔っ払って電話をかけてたらしい。
すいませんでした。最後に、酔っ払いつつも李さんが握手を求めてきて、言われた言葉が忘れられない。

「信頼シアウタメニ、何デモイイカラブツカッテコイ。コイツ(友さん)モ、4年ノ後期ニナッテカラヤット自分ノ意見ヲイッテクルヨウニナッタ。オマエハマダ3年ナンダカラ、イマノウチカラチームノタメニ正シイト思ッタコトヲナンデモイッテキテホシイ。」

いまの4年生のスタッフも、もちろん選手のみんなも俺に遠慮してる、と李さんは言った。相手を尊重することを今年李さんは自分自身に課している。


信頼は、ぶつかりあって築くものだ。


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by marc_keio | 2007-06-18 11:45