HERO

いま、ジョギングから帰ってきた。

最近、毎日走りに行く。外が暑ければ暑いほど、太陽の臆面もないまぶしい光が窓の外に見える日にこそ、外に走りに行きたくなる。

なぜ、そんな衝動に駆られるのか。

近くの広い芝生の公園で上半身裸になって空を見上げながら、昨日のアイリーグの試合を思い出してぼんやり大の字になって考えていたら、すこしだけわかったような気がした。

アイリーグ開幕戦は、法政大学と。
立ち上がりに攻め込まれて取られた1点を前半のうちに取り返して、後半立ち上がりに逆転。相手が一人退場し、たたみかけようとしたところでうちも一人退場。10人対10人の攻防を後半ラストに押し切られて、2-3の逆転に次ぐ逆転負け。

日曜日の午前の公園。
2人の娘がたわむれるのをゴロンと横になって見守るパパがいたり、2人でベースボールやってる外国人の親子がいたり、一人でベンチに坐ってるスーツの男、上半身裸になって寝転がって新聞読んでるオジさん、家族づれ・・・。下田ではみんなちびっ子とサッカーしてるんだろうな。いろんなことを考えながら、オレも寝転がって音楽聴いてぼんやりしてた。なかなか落ち着かない肺、脈拍。止まらない汗。マジ美味しい黒いコーラ。


このまえ、夜の下田で、ふと一人でグランドに出てみた。まだ照明がついていて、静まり返ったグランドだった。そこに踏み込むのもためらわれるような気もするほどで、誰もいないグランドもいいなと思った。緑のピッチ。直角に整えられた長方形のグランド。ペナルティエリアがあって、センターサークルがあって、2つの白いゴールがある。

緑の海。

神聖な舞台。22人の男しか立つことができない場所。どんなシナリオでも実現可能な、何が起こるかわからない場所。

アイリーグで戦うみんなは、すごい輝いていた。雲ひとつない空だから、なおさら、そこで1点の重みをかみしめながら戦う22人の人々がまぶしくみえた。勝たせたいと思うと同時に、うらやましくて仕方がなかった。負けることができない試合をギリギリの状態で戦うことが、もう自分にはできない。もうピッチに立つことはできない。自分で決めた道だから、後悔はない。

だからこそ、オレはこのチームを勝たせることに絶対に全力を傾けることをしなければ、気がすまない。そう思った。グラマネになるか選択を迫られているとき、ずっと聞いていた曲がある。ミスチルのHERO。


たとえば誰かひとりの命と
引き換えに世界が救えるとして
僕は 誰かが 名乗り出るのを
待っているだけの男だ

でもヒーローになりたい
ただひとり 君にとっての
ちっとも謎めいてないし
いまさらもう秘密はない



ずっとヒーローでありたい。このチームにとっての。選手は、ピッチに立つことだけを考えてくれればいい。このチームが勝つために、どうしたら勝てるか、アマチュアではあるけど、プロのコーチ以上の情熱を持って、俺はあと1年半、ピッチで戦う選手以上に戦うつもりだ。

そんなことを思いながら、広い芝生に横になって、空を見上げながらわかった。最近、無性に汗をかきたくなる理由が。


今から下田へ向かいます。
[PR]
by marc_keio | 2007-06-17 13:08 | my life