イチロー・インタヴューズ

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c0119546_18152860.jpg「10年連続の200安打」という世紀の大記録に挑んでいる今シーズンのイチローは、現在も好調を維持しているようだ。

偉大な選手の偉大さは、さまざまなメディアや発表作を通じて知っていたつもりだったが、本書を読んであらためて、という感じだった。「50歳までプレーしたい」というイチローの現在までの軌跡が、華美でも瀟洒でもないゆえに、なにか華のある筆致で纏められている一冊。石田雄太というNHKのディレクター出身の筆者が、イチローとの対話を通し、偉大な選手の素朴な内面という核心に迫ろうとしている、それがまた偉大さを募らせている。

イチローという選手が持っているもっとも重要な武器。それは、飛び抜けたバッティングセンスでもなければ、類い希なトータルバランスでもない。彼の第一の武器は“心”の持ち方である。「アイツは特別だから」と誰もが言う中で、もっともイチローを特別視してこなかったのが、イチロー自身だった。彼をここまでにしたのは、想像を絶する練習量であり、その練習に足を向けさせた彼の心の強さである。
(「イチロー・インタヴューズ」)

かつて、自分に与えられた才能はなんだと思うか、とイチローに聞いたことがある。彼は「たとえ4打席ノーヒットでも、5打席目が回ってきてほしいと思える気持ちかな」と言った。ヒットが出てもノーヒットでも、一喜一憂しない揺るがない心。
(「イチロー・インタヴューズ」)
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by marc_keio | 2010-06-14 18:03 | book