美しい時間

c0119546_12441444.jpg 伊丹空港で、東京への機内で読む短い小説をさがしていた。手に取ったのは、『美しい時間』。小池真理子と村上龍の共著で、それぞれの短編小説を一編ずつ収録したもの。

“夢見るヒコーキ”

なんて、シャレたCMを流すANAの機内を共にするには、ちょうどいい相棒。表紙、紙質、数ページに1枚の割合で添えられているイラストの色彩、どれをとってもセンスがいい。『美しい時間』というタイトルを引き立たせている。あとは小説の中身だが。。。

「男と女はな、つきおうて長い年月、たてばたつほど、ほんまに溶けおうていくもんや。(中略)そら、水と油なら話は別や。初めから分かれてしまうがな。せやけど、水と水がやで、いったんうまいこと溶けおうたら、どこまでが自分で、どこまでが相手か、わからんようになってしまう。そうなればしめたもんや」 (『時の銀河』小池真理子)

機内のキャビンアテンダントよりは美しく、
機内でいただいたミネストローネスープの味には劣る、
そんくらいの小説。ではないでしょうか。久々に『冷静と情熱のあいだ』が読みたくなった。

ANA TV CM「夢見るヒコーキ」
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by marc_keio | 2008-12-26 12:42 | book